進んでくると、研ぎ澄まされる感性と本能。
非常事態宣言が解除されたけれども、
私たちの生活はかわってしまった。
普段の活動がすべてできなくなり、家にいる機会が増え、
パパの状態は進んでしまった。
この2か月を過ごして痛感したことは、
とにかく、日々当たり前に行っていたトレーニングやリハビリなどだ
どれほどコンディションを維持するために大事であったかということ。
素人の私たち家族だけでは、やはり足りない。
脳細胞が減ってしまった分、既存の細胞がフル活動する。
常に神経を立てている状態ですごしているので、
自然に感性というか、本能が研ぎ澄まされる。
小さい音にも敏感になる。
数か月どころか、数日で、コンディションが変わってしまう。
一秒たりともママが近くから離れると、
「かあさんはどこいっちゃった?」
と探す。
ママは、24時間監視されているように感じるみたいで、
ヘルペスが治らなくなってしまった。
家で一緒にいるのに、限界が近づいてきているような感じ。
一日一日がすごく長くて、
そしてものすごく切ない。