人生って素晴らしい!②
私は必死だった。
パパが暗闇に行ってしまう!
捕まえなきゃ!
私だけでも、ちょっとでもパパに会いたい。
一日10分で良いから、パパに会わせてもらいたい、
チャンスをください、と頼もうと思って、とにかく施設にアポなしで
行ってみることにした。
パパ、きっと不安だろうな。。
そんなことを考えながら、とにかく夢中で向かっていた。
入り口について、扉を開けてもらうと、
なんとそこにパパがいた!!!
偶然に!
「あっ、パパ!」
私は無我夢中で話しかけて、ソファーで座って話そうと
誘って手を引いていた。
パパはびっくりしたような顔をして、にこにこしていた。
突然だから誰かわからなかったかもしれないけど、
とにかくパパにとって身近な人とわかってくれたみたいで、
もうとにかくうれしかった。
ひとしきり和やかな時間を過ごしてから、施設長さんに、私が毎日会いに来て
少しはパパの気持ちが安定するか見てほしいとお願いした。
パパとの時間を見ていたので、もちろんOKをもらえた。
ドアを開けた瞬間パパがいたのは、ただの奇跡だった。
神様、パパと逢わせてくれてありがとう。