父の母。私の祖母。
祖母が転倒骨折し、緊急手術をしてから半年以上。
無我夢中で彼女の回復を祈り、毎日病院へ通っていた日々が、
嘘のように遠い日に感じられる。
手術の次の日に心停止して、一度も意識は回復しなかった。
人工呼吸器を付けて、今もベッドの上にいる。
コロナのせいで、顔を見に行くことすらできない。
それでも祖母がこの世にいてくれることは、
私たちにとって、特に今のパパにとっては大事なこと。
色々なことを忘れても、祖母のことを気に掛ける。
自分のお母さんだから、どうしているのかとよく聞かれる。
意識がなくても、話ができなくても、
この世にいてくれることが、どれほどパパの安心感になるのだろうか。
ありがたいこと。
もう話を聞くこともできなくなっちゃったし、
もっといろんなことを聞きたかったなと思うけど、
私なりに祖母に興味を持って、いろんなことを聞いてみた。
ほんの束の間だったけど、そんな時間が持ててよかった。
パパにも祖母の話をしてあげることもできるし。
祖母は、パパが今の生活に慣れるまでは、きっとこの世に
いてくれると思う。
そんな気がする。